セブンスティアラ 用語説明

超能力

五感を超えた力で現状を読み取り、物理的な変化を起こします。霊能者が、透視・予知・パワー等をバランスよく駆使し、最もクリアに見えるよう力をコントロールするため、常に最高の能力を発揮することができます。まるで本人と話しているかのように心の奥を読み取り、状況も鮮明に把握することができます。

◆超能力とはいったい何?
超能力(ちょうのうりょく)とは、通常の人間には不可能とされる特殊なことを実現できる能力のことです。現在の科学では合理的に説明することができない能力であり、今日も多くの人々の興味を引きつけている存在です。1900年代に誕生した「超心理学」という学問の中で、超能力は「ESP(耳や鼻など通常の感覚器による知覚を超えた特別な知覚)」 と、「サイコキネシス(物体に特別な力を及ぼす力)」の2つに大きく分類されています。日本では超能力を持つ人間は「超能力者」、欧米では「サイキック」と呼ばれるのが一般的です。

◆様々な超能力の種類
超能力には様々な種類の能力が存在します。その中の一部を紹介しましょう。

テレパシー
テレパシーは言葉や表情等の情報が一切ない状態でも、人の心中を伝達させることのできる能力です。自分の心中を相手に伝えたり、逆に相手の心中を読み取ることも可能です。1882年にアメリカのケンブリッジ大学のフレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤース教授によって、初めて「テレパシー」という名称が提案されました。日本でも1900年代頃からテレパシーの研究が行われるようになり、現在も様々な実験や検証が重ねられています。

予知能力
予知能力は、これから先の未来に発生する事柄をあらかじめ予測することのできる能力です。地震や台風などの天災を予知したり、身近な恋愛や仕事の運勢を予知する超能力者もいます。こういった予知能力を上手く生かした占いも人気です。

透視
遠隔にあるものや密封された空間の中身を見ることのできる能力が透視です。例えば封筒の中に入った紙にどんなことが書かれているのかを言い当てたり、物だけではなく、これから先の未来の様子を見ることができる「未来透視」と呼ばれる能力もあります。

念力
念力は物体に手を触れずに、意思の力だけで物体を動かすことのできる能力です。「念動力(ねんどうりょく)」や「観念動力(かんねんどうりょく)」と呼ばれることもあります。高い能力を持っていれば、人間を持ち上げたり、建物など通常の人間の力では決して動かすことのできない大きな物でも動かすことが可能です。

その他にも、物や場所に残された残留思念を元に様々なことを透視する「サイコメトリー」や、瞬間的に離れた場所へ移動する「瞬間移動(テレポーテーション)」、火元のないところから火を発生させる「発火能力(パイロキネシス)」など、実に様々な超能力があります。中には映画や漫画の題材に頻繁に取り上げられたり、普段からよく耳にする能力もありますね。

◆超能力の歴史
超能力には様々な種類の能力が存在します。その中の一部を紹介しましょう。超能力には非常に長い歴史があります。古代インドでは断食や瞑想等のヨーガの修行を重ねることによって、修行者はエネルギーを上昇させて「シッディ」という特殊なパワーを身につけることができると言われていました。この力によって、修行者は体を宙に浮かせることができたという記録もあります。ビルマでは錬金術や呪薬などの術を持つ人物を「ウェイザー」と呼び、彼らは仏教の修行によってこういった能力を獲得したと信じられていました。
これらの能力は当時は「超能力」と呼ばれることはありませんでしたが、今日の超能力のルーツとなっているのです。

◆仏教修行によって得られる超能力「六神通」
仏教では厳しい修行を重ねた人間が、仏や菩薩が持っている特殊な6つの能力を身につけることができると信じられていました。6つの能力とは、自由に山海を飛行できる「神足通(じんそくつう)」、普通の人間には聞こえない遠くの物音を聞くことができる「天耳通(てんにつう)」、他人の心中を読み取ることができる「他心通(たしんつう)」、自分の過去を知る「宿命通(しゅくみょうつう)」、他人の過去を知る「天眼通(てんげんつう)」、自分の最期を悟り、生まれ変わることはないことを察する「漏尽通(ろじんつう)」を指しています。これらの能力も、超能力のルーツと言って良いでしょう。

◆有名な超能力者その1 「エドガー・ケイシー」
世界にはその名前を知られる有名な超能力者も複数名存在します。
「20世紀最大の奇跡の人」と呼ばれていたエドガー・ケイシーは、予言者や心霊診断のエキスパートとして人々から圧倒的な支持を獲得した超能力者です。エドガーが最も得意としたのは、催眠状態から情報を引き出す「リーディング」と呼ばれる技法です。エドガーが行ったリーディングの記録はなんと14000件にもおよび、その内容は現在も大切に保管されています。

◆有名な超能力者その2 「ユリ・ゲラー」
ユリ・ゲラーはイスラエル生まれの自称・超能力者です。彼を一躍有名にしたのが「スプーン曲げ」のパフォーマンスです。日本にも頻繁に来日して人気番組でスプーン曲げを披露し、日本における超能力ブームのきっかけを作ったとも言われています。しかし一部では彼の能力を「手品である」と分析する人間も多く、その能力の真偽についても多くの人々の関心を集めました。

◆有名な超能力者その3 「清田益章」
日本では「エスパー清田」というニックネームでも知られる清田益章という自称・超能力者が有名です。スプーン曲げや念力などの超能力を持っているということで注目を集めましたが、実はトリックを使っていたという過去もあり、彼の能力については賛否両論といったところです。現在は超能力者としての活動は休止しています。